もしあなたのお子さんが5歳で、これから初めて英語育児にチャレンジしてみようと思っているとしたら、 是非、お子さんを赤ちゃん扱いしてあげてください。 つまり、赤ちゃんが初めて言葉を覚えていくように英語をスタートさせるということです。
お子さんが5歳になり、日本語がとても流暢に話せ、文字を覚えて本をすらすら読んでいる様子を見たりすると、 つい英語のハードルまで高く設定したくなる親御さんがいます。 でも、英語に関してはまだ生まれたての赤ちゃんだと思ったほうがうまく導入できます。 具体的には、読み・書きのことはしばらく忘れ、主に「聞く」に集中することです。
5歳ごろまではまだ頭が柔軟で、聞いた音をそのまま自分に取り込む力があります。 ある5歳の女の子が、Roll over.(ロールオーバー・ごろんと転がる)のネイティブの発音を聞いて、 「ワーラベー」と真似しました。 そして、その「ワーラベー」は、かなりネイティブの発音に近いものでした。 もしその女の子が最初に Roll over. という二つの単語を見てしまっていたら、 こんな風に柔らかい耳や脳で英語を吸収することはできなかったはずです。 英語のスタート時点では、少なくとも1カ月は、「聞くこと」だけに専念することをお勧めします。
英語を聞く方法は、なんでもいいので日常英会話のCDを毎日繰り返しかけ流していくことをお勧めします。 できれば専用のCDプレーヤーがあるといいですね。 「英語を聞きなさい」とか、「意味わかる?」などと言っては絶対にいけません。 ただ、毎日小さな音でトータルで1〜3時間程度、日常英会話が流れている状態を作り続けるだけです。 これをやってあげられるのは、お子さんの家族だけです。 小さなコツコツの積み重ねですが、3か月後、半年後にお子さんに大きなプレゼントをすることができたと気づくはずです。
もし、あなたのお子さんが5歳で、これまで英語絵本を読む習慣がまだなかったとしたら、 2カ月以内にはスタートすることをお勧めします。 「幼児に英語」と言うと、ついDVDを見せること等に関心が行きますが、 DVDを見せるだけではなかなか英語が話せるようにはならないことがわかってきています。 本当に役立つ英語力を身につけるために、是非とも英語の絵本を生活に取り入れましょう。
簡単なものを選んでまずはお子さんに読み聞かせてあげましょう。 何冊か読むうちにお子さんのお気に入りの絵本が出てきて、何となく全体を自分の力で読めるようになったら、 それが、はじめてお子さんが一人で読めるようになった記念すべき絵本になります。
英語de子育てでは、英語子育てをがんばるご家庭向けに、子供が英語を話し出す英語絵本セットを開発しました。 英語レベルは初心者から英検2級レベルです。小学校に入学前に、できれば英検2級に近いレベルの英語にまで絵本で慣れてもらうことが目的です。 興味のある方はこちら。
たとえば、こちらが英語で話しかけたときは必ず英語で答えることをルールにしたり、 お風呂の中では英語で会話するようにしたり・・・。 そんなふうになかば強制(!?)的に英語で返事をする回数を確保していかないと、 日本に住んで、日本の幼稚園や保育園に通っているお子さんは、Yes や No や I want milk. くらいなら問題ないとしても、 それ以上の4語文〜の英語となると、なかなか流暢に話すようにはなりません。 ここが難しいところです。 おうちで1年間CDを流し、親もときどき英語を使っていれば、日常会話ならかなり理解できる子に育ちます。 でも、だからといって、日常会話を話せる子に育つかというと、そこはイコールではありません。 このサイトでも何度も書いていますが、子供は単純です。
「やっていることはできるようになり、やっていないことはできるようにならない」
それだけです。
英語を聞いていれば聞く力がつき、話していれば話す力がつき、読んでいれば読む力がつき、書いていれば書く力がつくのです。
原理はこんなにシンプルなのに、これがわかっていないと、
「このDVDを見ていたらしゃべれるようになるかな」とか、
「英語を500時間聞いたらしゃべれるようになるかな」
といった間違った発想をするようになってしまいます。
おうちでの英語に対する考え方はいろいろでしょう。 だから、英語を聞いて理解できるようになれば十分だと考えているなら、 お子さんに無理に返答させる必要はないでしょう。 逆に、英語でもある程度会話ができる子に育ってほしいと考えているなら、 簡単な受け答えであっても、面倒くさがらずに英語で返答するように促す必要があると思います。 もしくは、この辺りで、ネイティブの先生とのオンラインレッスンなどを追加することを考えてもいいかもしれません。
(グッジョブ)
よくできたね/すごいね
※定番のほめほめフレーズです。
(アーユー フィニッシュト)
終わった?
※Finished? だけでもOK。
(ビー グーッド)
いい子にしててね
※Be a good boy / girl. でもいいですね。Be good. と両方使いましょう!
もっとおすすめフレーズを知りたい方は、
3歳から6歳向け おすすめフレーズ・ベスト10のページへ
「嬉しい誤算」
5歳の娘と1歳3カ月の息子がいます。 「英語で子育て」の本を春先に購入し、 語りかけをできる範囲で行ってきました。 このサイトも参考にしたり、英語絵本の多読なども始めて半年が経ちました。
私自身は全く話せませんし、はじめのころは“学校英語に拒否反応を起こさない程度に聞きなれてほしい” “英語=勉強と構える前に少しでも自然に覚えておいてくれたら” というぐらいでした。 それが今では“もしかしたら、本当に英語を話せるようになるのでは”と 希望を抱かせてくれるくらいの成長ぶりです。 本当にみるみる間に、娘が英語を話し始めました。 嬉しい誤算で、いつもCDを流していたら、娘も覚え初め、弟に対して“good boy”等と言い始めたのです。
最近は簡単なレベルですがに応用をしはじめ、
Say good-bye to me! (これも突然、幼稚園へ行く前に弟に)
Put your shoes away nicely. (弟に)
I can’t eat it.
と言ってみたり。
私ではニュアンスがあっているのかわからずフォローできないのですが、
なんとなくOKだろうと聞きながしています。
息子にしても、Take off your shoes.(くつを脱いで)、Let's take a bath!(お風呂に入ろう)など 毎日言っている言葉は、英語のほうがむしろよく通じるようです。
「英語で子育て」の本&CDの同時通訳方式(和英順)がうちにはすごくよくて、 かけ流しでだけでも、家事をしながらでも聞けますし、耳だけ澄ましていれば自然と入ってきますしね。 だからこそ娘でも丸ごと覚えていくことができているんだと思います。
“Thank you”と言いながらお辞儀し、“Let's eat.” と手を合わる純日本人的なわが子たちですが・・・。(^^;) 子どもたちの様子を見ていると、“このままがんばっていってみよう”という母としての私のモチベーションのアップになります。 これからもよろしくお願いします。