英語子育てに関する私の恥ずかしい話や情けない失敗談をお読みください。
息子が生まれたとき、 私はこの子に英語をプレゼントしてあげたいと思いました。 でも、当時は情報も少なく、具体的に何をやったらいいのか全くわかりませんでした。
英語についても、たとえば
「おむつ替えようね」を英語で言いたいのですが、
「変える」だから change ?
「交換する」だから exchange のほうがいいのかな。いや待てよ、
「新しくする」だから renew(リニュー)かな・・・???
とさっぱりわかりませんでした。
わからないことをどう調べたらいいかもわからず、 「おむつ替えようね」のために 辞書を調べ、書店をまわり、赤ちゃんが出てきそうな洋画を観ましたが、結局わからずじまいでした。
「ああ、いったい誰が私に『おむつ替えようね』を教えてくれるの〜!!」 と精神的に追い込まれた時、 「な〜んだ、ネイティブからレッスンを受ければいいんだ」と気づきました。
仕方なくネイティブの先生からレッスンを受けることに決めたわけですが、 私の目的はズバリ子育てに使う英語だけ。グループレッスンで 私だけが毎回「おむつ」や「よだれ」について聞くのも気が引けます。 そこで私は泣く泣くプライベートレッスンを受けることにしたのです。 その金額は月3万円(高過ぎ)!
でも、これは絶対に我が子のためになるんだと信じ、洋服も買わず、美容院も行かず、 子供ではなく、私が英語のプライベートレッスンを受け続けました。 そして、毎月貯金がぐんぐん減るのと反比例して、 私のノートには、子供に話しかけられるフレーズが少しずつ増えていったのです。
「おむつ替えようねね」などの一番自然でナイスなネイティブのフレーズを知りたい方は → こちら。
レッスンでは、ネイティブの先生に「目に石鹸が入っちゃったってなんて言うんですか?」と 質問し、答えをノートに書いていくといったスタイルで進めていました。が、 ある時から、先生の答えをそのまま録音して練習に使いたいと思うようになりました。 そして、ここが私の失敗なのですが、「そうだ!録音した音を編集してCDを作れば、いつでも聴けるし、 英語をやりたいお友達にもプレゼントできる!」と思ってしまったのです。
これが地獄の始まりで、レッスンの後は、1時間超のレッスンの声をうまくCDに入れ込むための 編集作業という余計な労苦が私を襲うことになりました。それが思った以上に大変で、 編集に没頭するあまり、おむつの濡れた子をほったらかし、泣いていてもほったらかし、 お腹が空いていてもほったらかし・・・という状況もありました。
ある時、パソコンで作業する私の背中で子供が泣いている時にハッと我に返り、 子供を抱き上げて一緒に泣いたことがありました。子供のためと思って始めたはずなのに、 いつのまにか一番ダメな母親になっていました。自分が情けなくて、我が子がかわいそうで、 私はしばらく泣きました。
その後、子供が少し成長した頃、私は 「英語の絵本の多読が必要」という情報をキャッチします。
英語の絵本は本当にいいものです。今でも私はすごくそう思います。 絵本を通して親子の時間が充実しましたし、 息子の英語の基礎力は、かなりの部分が絵本によって構築されたのも事実です。
でも、私の場合に問題だったのが、第一にお金をかけ過ぎたことです。 ダニや古紙のアレルギー鼻炎があったので中古本も苦手で、「うわっ、高いなあ」と思いつつ、 洋書だから仕方ないんだと自分を納得させ、 1冊2000円以上する絵本を毎月何冊も何冊も買いました。
第二に、買ったことを後悔するような絵本をたくさん買ってしまったことです。 ネットで調べ、表紙だけ見てよさそうかなと思って10冊購入しても、そのうち6冊くらいは レベルが簡単すぎたり難しすぎたり、絵やストーリーがイマイチだったりしました。
親も子もまったく共感できない絵とストーリー(外国の絵本あるある)で、 息子も明らかに嫌がっているのに、元を取ってもらわねば!という親の都合だけで
「ほら、おもしろいね〜、ほれ、ほれ」
と無理やり何度も読ませたりしました。子供への英語の使い方についても、ずいぶん悩み、回り道をしたと思います。 今振り返るとバカみたいですが、最初の頃は、 「親が日本語と英語を交互に使ったりすると脳が混乱するんだって」といった情報が気になり、 火曜・金曜は英語、それ以外は日本語、と曜日で区切ったりしたこともありました。
でも、英語だけをしゃべろうとする火曜・金曜ははっきり言って苦痛です。 一日中英語だけで暮らせるほど英語が得意じゃないからです。 私たち親子はいくつもの「静かな火曜日」、「無言の金曜日」を過ごしました。
また、私のもう一つの後悔は・・・高額な幼児英語教材に手を出してしまったことです。 当時、とても話し上手なセールスの方が自宅まで来てくださいました。そして、 いかに素晴らしい教材かの説明を1時間聞き、 内緒なんだけどあの有名人も、あの知識人も使っているのよ、なんて裏話まで聞いた頃には、 私はもう書面に向かってサインしていました。>
今では私も教材を販売している身なので、高額幼児教材を否定するつもりは全くありません。 それをきちんと使いこなせばいいのです。 ただ私の場合、当時使ったのはDVD数本だけで、 あとは封も開けずに何年も放置し、子供はあっという間に成長しました。 あんなにお金をかける前に何でもっとよく考えなかったんだろうと後悔したのも、正直なところです。
まあ書き出すときりがないのですが、このように私はいろいろな失敗、無駄、回り道を繰り返してきました。 お金もそうですが、やはり今一番残念に思うのは、余計な時間がかかりすぎたことです。 子供との時間や家族との時間、自分の時間を犠牲にせずにやってこれたら良かったと振り返って思います。
私より後にスタートするみなさんは、もう少し楽に効率よく進めていくことができると思います。 今は英語子育ての先輩パパ・ママが積み上げてきてくれたものが多く存在します。 ですから、無駄な時間が減った分を、お子さんとの充実した時間に変えていってくださいね。 どうぞ、あなたの英語子育てがうまくいきますように☆ そしてまた日本に新たなバイリンガルキッズが誕生しますように☆
本格的に英語子育てをやる気の方!
英語de子育てが英語子育てを志す日本人パパ&ママのために世界一わかりやすい英語絵本を制作しました。 24冊の中に中学の文法をすべて網羅。全解説つき、日本初の英語子育てのための絵本セットです。